トレーニングについて

  • TOP
  •   トレーニングについて

治療環境に慣れていただくためのトレーニング

歯科医院を受診することは、患者さん(特に障がいをお持ちの方)にとって、日常的なことではありません。しらさぎ形成外科・歯科・美容皮膚科クリニックでは、歯科治療に対して恐怖感をお持ちの方、小さなお子さま、障がいをお持ちの方などに、診療に入る前のトレーニングを行っています。

歯科で行う治療について理解してもらい、治療室の雰囲気に慣れていただけるよう、さまざまな手法でご説明を行います。

トレーニングを必要とする方

  • 歯科治療で恐い思いをされた心理的恐怖の強い方
  • 自閉症で環境への適応が難しい方
  • 知的障がいをお持ちで目的の理解が難しい方
  • 小さなお子さま

トレーニングの手法

当医院ではTEACCH(ティーチ)プログラム(※)の考え方にもとづいた行動療法をもとに、さまざまなトレーニングを行っています。目的は、治療にかかわる人や診療室の雰囲気に慣れてもらうこと。絵カードや写真、ビデオ、ホワイトボードなどの小道具を用いて、患者さんに合った手法で治療についての説明を行います。回数をかけてトレーニングを行うことも大切です。

※TEACCHプログラムについて
TEACCHとは、“Treatment and Education of Autistic and related Communication Handicapped Children”(自閉症および関連領域のコミュニケーションに障がいをもつ子供たちの治療と教育)の略で、学習・生活を支援する治療教育法を意味します。

TSD法 Tell(お話)、Show(見せる)、DO(治療)を組み合わせ、行動調整を行う手法です。これからする治療のことについてお話しし、どんな器具を使うのかをお見せします。また、どういったことをするのか理解していただけたら、実際の治療に入ります。発達年齢にかかわらず、すべての方に有効な手法です。
カウント法 数を数えている間、歯科器具を使用する方法です。数の概念がなくても効果がある方もいます。
系統的脱感作 患者さん本人の特性やご家族の希望を確認し、得意なこと、できそうなことからやってみるといった行動調整です。リラックスした状態から徐々に治療時の刺激を高めることで、はじめは抵抗感のあったことを克服していきます。
構造化 患者さん本人が安心できる環境を整えます。
ボイスコントロール法 患者さんの反応を見ながら、言葉の抑揚や高低、強弱を調整して伝える方法です。言葉づかいへの配慮も必要な手法です。
モデリング法 治療時の望ましい行動をモデルが見せてあげる手法です。ご両親など、患者さん本人が信頼している方がモデルになるのがよいでしょう。
視覚支援 治療の経過をひとつずつ理解できるよう、視覚的にお伝えする方法です。ホワイトボード、絵カード、写真、ビデオなど、患者さん本人が理解しやすいものを利用します。治療の進行に伴い、線で消したり、絵カードを外したりして経過を伝えます。

トレーニングは患者さん一人ひとりの状態から判断し、上記のような手法を組み合わせて進めていきます。トレーニングを行うにあたっては、ご希望を事前に問診させていただきますので、ご安心ください。

気になることや不安なことがありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

オンライン診療予約 24時間受け付けております。 079-285-0589

  • ページの上部へもどる