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- てんかん・脳性麻痺
てんかんは、脳の異常な放電現象を原因とし、突然意識を失って倒れたり、けいれんを起こしたりする脳の疾患です。
てんかんをお持ちの方の特徴は、発作時の転倒や、異常な噛みしめなど。また、抗けいれん薬の副作用により歯肉が増殖していることがあり、食事に支障が出たり、幼児期には気道を狭めたりする場合もあります。そのようなケースでは、歯肉を切除する処置が必要になってきます。
治療中に転倒やけいれんなどの不随意運動が起こった際は、患者さんが怪我をしないよう安全を確保する必要があります。発生頻度や、発作が起こりやすい状況、対処方法などを知るために、かかりつけの病院と密に連携をとることが大切になってきます。
脳性麻痺は受胎から新生児期(生後4週以内)の間に生じた脳 の病変による、運動機能の障がいの見られる症候群です。脳の損傷部位によってタイプが異なりますが、体の硬直や不随意運動を伴うことがあります。
脳性麻痺の方には、下記のような多くの歯科的特徴が見られます。
- エナメル質減形成および石灰化不全(歯の表面を覆うエナメル質の形成不全)
- 口唇閉鎖不全(唇が閉じられない)
- 歯列不正(出っ歯や受け口などの歯並びの乱れ)
- 歯ぎしりや食いしばりなどによる著しい歯の磨耗
また、歯みがきがきちんとできないことや、口腔機能の障がいにより、虫歯や歯周病が多く見られ、適切な処置ができていないために重症化していることもあります。
森本歯科院では、患者さんそれぞれの状態に合わせた適切な治療を行い、清潔な口腔内環境を保つためのご提案もさせていただいています。気になることがあれば、一度、お気軽にご相談ください。